2001/03/11 洗濯だけです。

 今日は特にすることがない。明日から語学堂も始まり忙しくなる。明日以降はホームページの大幅な更新も当分無理だろうと考え,昨日買ってきた韓国語フォントを使って「新しいコリア」のページデザインをする。昼は洗濯室が混んでいたので,夕方に洗濯。洗濯室にはテレビが置いてあるので見ていると,MBCでクイズ番組をやっていた。

 その名も「クイズガ チョッタ(クイズが好きだ)」。日本でもみのもんた氏の司会で放送されている「クイズ! ミリオネラ」の韓国版である。ルールもほぼ同じ。ただ,セットがちょっと貧乏くさいなぁ……電飾の使い方なんかはテレビ朝日っぽいし,司会者のイケてなさはNHKっぽいなぁ……と思いながら見ていたが,これが意外と難しい。問題そのものも簡単でないのだが,まず,問題に分からない韓国語がでてくるとお手上げである。しかも,やさしい問題ほど日本人にとっては難しいのだ。

 「次のうち常緑樹は次のうちどれでしょう」。問題は分かる。しかし,選択肢の固有名詞がまったく分からない。「訓民正音で,アレア(今は使われていない字母)は次のうちどれでしょう」。韓国人には常識かもしれないが,僕は知らない。「○○,○○,○○(全部韓国の地名)に共通する特産品は何でしょう」。さすがに韓国地理は勉強していないから知らない。「チャンスクイーズ! 正解すると済州島(チェジュド)旅行券プレゼント!」韓国らしくていい。日本ではさしずめ沖縄旅行みたいなものか。まぁ,とにかく外国人にとってクイズ番組を100%楽しむのはななか難しいようである。歌番組の方がまだ素直に楽しめる。

 夜シャワーを浴びるとボイラーの故障か何かで湯がでない。シャンプーだとか石鹸まみれになったあとだったので,仕方なく水シャワー。このくそ寒い時に風邪ひきそうだった。

 2001/03/12 語学堂スタート。

 語学堂は毎日宿題がでるので,今日から更新がとどこおりがち・短くなりがちになるがご容赦願いたい。

 今日から語学堂がスタートである。4級の教科書は簡単で内容はだいたいわかるのだが,表現の練習や「話す」練習を積まないといけないので真剣に参加(アタリマエ)。4級は思っていたよりも日本人は少なかった。ひとクラスは15人程度で,僕のクラスはモンゴル,ウズベキスタン,アメリカ,オーストラリア,ベトナム……と国際色豊か。普通はこの様な国の人とは英語で話すため,語学堂のように韓国語を共通言語としてお話しするのはちょっと不思議な感じがする。ちなみに,日本人の間では「3級からスタートするのが一番いいらしい」という噂が流れているようで,他の級に認定されても志願して3級にコース変更する人が多いようで,3級は他の級に較べてクラスの数が多いようだった。

 授業はすべて韓国語。漢字語が得意な日本人には語彙はちょっとやさしめだったが,「生物とはどういう意味ですか」「論文とは何ですか」といったラディカルな質問に韓国語で答えるのはなかなか骨が折れるものである。テキストは見た目よりも手応えがある。まぁ,毎日続ければ力にはなるかな,といった感覚を覚え,語学堂初日は終了。語学堂のオリエンテーションでは,午後に行われる特別クラスの紹介があった。「テコンドークラス……テコンドーが学べます(笑)」など様々なコースが用意されているのだが,僕が注目したのは週に1回,午後に行われる「発音矯正クラスる。この特別クラスでは個別指導も含め,発音練習をしてくれるらしい。語学堂の1学期1,00,000ウォンという値段に較べ,この「発音矯正クラス」の料金は1学期30,000ウォンという良心的な(?)値段。学費が気になっていたが,予想以上に安かったので速攻申し込みである。文法的に正しい文章をしゃべっているのに,発音が悪くて通じないのはちょっと悲しいからである。

 語学堂の日本人と昼食をとり,午後の韓国語実習の授業。論文執筆に向けて「わかりやすい韓国語」を書くための非常に厳密な文法の授業を聞く。結局この日は7時間韓国語を聞いたことになる。外国語を聞くのは非常に疲れる。この日記を書いたあと,宿題が残っているのだが,すでに眠い。ピンチだ。


寄宿舎は2人部屋。僕の机まわりはこんな感じ。


入口のドアの裏側には,出前業者のシールがべたべた(前の人がやったみたい)。
「迅速配達」文字が躍る(詳しくは別のコーナーで)。

 2001/03/13 痛恨の極み。

 今日も朝から語学堂。思ったよりも語学堂は疲れるが,火曜日は語学堂が終わったら,昼食を食べる暇もなく別の授業が始まってしまう。授業が終わった頃にはヘロヘロで,カバン(学生室)にはよらずに寄宿舎で寝る。午後8時頃目が覚め夕食,その後語学道の宿題。

 23時ころお腹が空いたので,寄宿舎の売店へカップラーメンを買いにいったところ,同じ学科の2年生にばったり会った。「今日は新入生の最初の飲み会があったのに,どうして来なかったの?」「えっ,そんなの今日あったの! 知らなかったよぉ(泣)」「だってカバンのカレンダーにそう書いてあったじゃん」……僕もソウル大学では新入生。友達と仲良くなる最大の機会を失う(爆)。そうなのか……自分で確認しないといけないのね……。くそぉ,今日に限ってカバンに行かなかったのがよくなかったな,とことん間が悪い自分を呪うしかない。

 昨日新入生と一緒に夕食を食べた時は何も言ってなかったのになぁ……って知ってたら教えてくれよ(笑)。次回の飲み会は忘れないゾ,こうなったら飲み会に誘ってしまおうか,と変な決意を新たに,ほとんど具のないカップラーメンをすする。

 2001/03/14 「教養学校」なるものに参加してみる。

 水曜日は午前の語学堂が終わるともう授業はないので気楽だ。しかし,そのまま寄宿舎に帰ってもやることないし,第一,学科の中での存在感を失ってしまいかねないので,カバンに登場。初対面の人にひとしきり自己紹介をしたり,学生会館でコーヒーを飲みながらソウル大学の学生運動の話などをしていると,今日が学科の「教養学校」の日であることを知った。

 「教養学校」とは何であるか全く分からなかったが,話によるとどうも学科の自主セミナーらしい。S君に参加を勧められていたこともあり,どうせ時間もあるので参加してみることにした。今日は「教養学校」初日,かつ1年生の必修の授業がある(=学生が集まりに参加しやすい)ということで,まずは学科学生全員を集めた集会があった。学科の歌を歌ったり,新入生オリエンテーション合宿の時にやった(らしい)アンケート結果の発表をしたりといった,お遊び系のイベントが終わった後は,労働問題についての先輩からの発表と大宇自動車人員整理問題のドキュメンタリーの鑑賞である。

 そしてその後,10人くらいが残って労働問題について話し合う。それまでにかなり疲れていたことに加えて,あまり労働問題に関しては詳しくないせいもあり,内容的にはあまりよく分からなかった(泣)。結局17時ころから22時ころまでセミナーは続き,終了後は山のふもとの飲み屋(社会学科ご用足しの「太白山脈(テーベクサンメク)」)へ移動。前回同様,すでにくたくたで話をする体力もない。結局,先にタクシーで寄宿舎に帰ることになった。この国では酒に強くないとなかなか友人が作れない。ちなみに語学堂の授業で教えてもらったことだが,韓国人男性が最も罹りやすいガンは肝臓ガンなんだって。納得。

 おまけだけど,今日はホワイトデー。キャンディーや花の値段が普段の数倍に値上げされるという便乗商法が社会問題になっているらしいです。キャンパス内でも花を持っている女の子の姿をよく見かけた。ちなみに寄宿舎の朝食にもキャンディーがつきました(笑)。

 2001/03/15 普通の一日。

 昨日の影響で少々疲れていたが,基本的には先週と変わらない一日を過ごす。あまりにも眠くて午後からの「ニューメディア論」の授業中に居眠りしてしまったが……。だってあまりにもつまんないんだもん。光の三原色を「黄・緑・青」とか言って,先生の話の内容まちがってるし……。夕方の「情報社会論」なる授業では,再来週までのブックレポートが科された。英語でもいいらしいが,本まるまる一冊のブックレポートは大変だぁ。今週末は日本に提出しなきゃいけないレポートもあるのに。


売店で買ったチョコレートのお菓子。ハングルだから分からないという人のために……


これが英語版。某社のお菓子をパクりすぎ(笑)。
ちなみに作っているのはクラウン製菓

 2001/03/16 洗濯をした日の日記はテレビガイドみたいになってよくないな。

 いつものように授業が終わったあと,洗濯をする。セルフサービスだけど,お金もいらないし乾燥機もあるので意外と便利だ。洗濯にはだいたい1時間半くらいかかるので,部屋に戻るかテレビを見て過ごすことになる。たまたま部屋に戻るのがおっくうだったので,売店で買ったコーラを飲み,するめをかじりながら前回の洗濯の時のようにテレビを見ることにした。

 今回の番組はMBCの「幸福なTV 家族」である。途中から見たので番組の全容は分からなかったが,いろいろなコーナーがある家族バラエティのようだ。家庭で起こった大事件のコーナーでは「シビン代わりに使ったヤカンの中身をそのまま料理に使ってしまう事件」を再現ドラマ付きで紹介。くだらなすぎる。どうでもいいけど,ヤカンの中の液体の色までリアルに再現することはないと思う。次のコーナーは「出産直前D−5」。韓国の新聞なんかではよく見る表現なんだが,「○日前」というのを「D−○」って書くことが多いらしい。まぁ,これもありきたりの「出産を控えた家族の密着ドキュメンタリー」といった趣向。破水とか陣痛とか変な単語を覚えさせていただきました。そして最後の(やっと韓国らしい)コーナーが「忠誠! 行ってまいります!」。徴兵を明日に控えた青年が,家族と過ごす徴兵前最後の1日を追ったルポみたいなものである。頭を丸狩りにされ,家族と徴兵前最後の食事を楽しみ,記念写真を撮る青年。そして青年の父母への感謝の作文がオーバーラップする……。非常に意図が分かりやすい番組だった。

 ちなみに今日気づいたことだが,ソウル大学では寄宿舎売店以外の売店ではガムを売っていない。理由はしらないけどさ。

 2001/03/17 ナクソンデ市場へ。

 前日は早く寝る予定だったのだが,ルームメイトが朝3時くらいまで電話していたため寝られず(怒),朝11時ころ起床。今日は中古のテレビを探しに落星岱(ナクソンデ)の市場に出かける。とはいうものの,中古テレビを扱っている店はまたしても見つからずじまい。しかし,この市場,意外と活気があって面白い。屋台でタイヤキを買ってかじりながら,道ばたや店で売られている品物を見て歩いて,ちょっと輪島の朝市風味(笑)。ちょっとしたスーパーもあれば,店先で魚・肉・青果も売っているし,おもち(ちっこい大福みたい)やトッポッキなんかを食べることもできる。ボク的には思いのほかヒット。

 寄宿舎に帰ってもどうも体が重たい。レポートはまたにして,市場でかったおもちをかじりながら,ラジオを聞いてのんびりと過ごす。


このおもち,なかにあんこが入っていて意外とおいしい。3つの味。