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2001/04/14 美術館の隣の動物園。
前日,疲れはてて午後10時ころ寝てしまった「らしい」。おかげで午前4時ころ目が覚める。シャワーを浴びて歯を磨いてインターネットをしていたら再び眠くなって二度寝。
昼食のキムチポックムパプ(キムチ炒飯)を食べ終わって,今日は大公園シリーズ第2弾(第1弾はこちら),動物園に出撃である。4号線の大公園駅で降り,動物園の正門まで歩いて15分程。道沿いにずっと桜並木が続いているのだが,ちょうど満開で非常に美しい。「チョンボナラ(情報の国の意・英語名Information Superhighway Center)」という施設の変な丸い建物(青少年向きの情報博物館みたいなものらしい)を過ぎると,韓国の伝統的な門をかたどった動物園の入口が見えてくる。実は動物園の入口までは,スカイリフトに乗る,コッキリ列車(ぞうさん列車)に乗る,などもっと楽に行ける手段もあるのだが,結構乗車料が高いので意地で歩いていく。
動物園は予想通り非常に広い。最も奥に鎮座しているトラにたどり着くまでにすでに疲れはててしまった。トラは韓国人の最も好きな(というか親しみのある)動物だけあってライオンよりも大人気である。トラもその人気を知ってか知らずか,昼間なのに元気よく吠えまくり,子どもたちは大喜び。そしてトラの中でもペクトゥサン(白頭山)トラが一番人気がある。ペクトゥサンは現在は北朝鮮に位置しているが,未だに若干頭トラが生息しているようだ。
帰りの地下鉄の中で立っているのが非常につらかった。大公園,おそるべし。

さくら(ポッコッ)が非常にきれい。

この変な建物が「情報の国」。

動物園の入口の様子。
2001/04/15 COEX PLAZAでKBS取材クルーと遭遇。
午前中の約束がなくなったため,昼から「COEXモール」というショッピングモールへ出かける。昨日も行動を共にしたS君と,入学手続きの時の日記にも登場するソウル大生のUさんと一緒である。ナクソンデの駅で待ち合わせだったのだが,韓国人のUさんが30分ほど遅れて到着という予想通り(笑)の展開。
2号線のサムソン(三成)駅で降りて改札を出ると,すぐ目の前はCOEXモールである。このCOEXモール,昨年できたばかりの新しい施設で,ASEMプラザという国際展示・会議場に併設されている。映画館16館を有するシネコン(シネマ・コンプレックス)やゲームセンター,ファッション関連(洋服や化粧品など),飲食店などのテナントが数多く入っていて,非常に巨大。下手をすると,室内でこれだけ大きなショッピングモールは日本にもないかもしれない。BODY SHOPやSegafredo ZANETTIなどのいわゆる「おしゃれな」店も多く,ある意味ミョンドンよりも都会的な雰囲気である。何か買い物に行くには非常に便利。多分一日潰せます。あまり韓国っぽくないけど。
昼食はパスタをいただく。久しぶりの洋食だ。8,000ウォンもしただけあって味はまずまず。ゆで具合も悪くない。ただ,トマトソース(ポモドーロ)のニンニクとトウガラシが効きすぎている点で,コリアナイズされたイタリアンだったといえる。
この建物の中の地下二階には「キムチ博物館」なる施設が作られている。広さの割には入場料は3000ウォンと高め。主に外国人観光客のための施設だろう。キムチの歴史,キムチの作り方,地域別特産キムチ,などなどキムチに関して思いつく限りのことを展示した博物館だ。英語表記もあり,展示物もなかなかきれい。
一通り見物して帰ろうと思ったら,KBSテレビの取材クルーが入ってきて取材しはじめた。「何を取材してるんだろうねぇ」などど世間話をしていたら,テレビカメラの前で取材をされるハメに。博物館の感想やら,キムチを試食した感想やらいろいろと聞かれたあげく,「展示を見ているところを撮りたいから,もう一度入口から入ってきてください」などのクルーの注文に応じること約15分。記者の説明によれば,今年は「韓国訪問の年」ということで,韓国の観光の実状についてのドキュメンタリーを作っていたようです。男二人のイケてない絵柄だったので,多分,カットされているはず,っていうか,韓国語間違えたのでむしろカットして欲しい(笑)。高校の時は放送部に所属していたので,よく駅前の人に取材していたが,数年後こういう形でお返しされるとは思わなかったです(苦笑)。
2001/04/16 語学堂中間テスト成績発表。
語学堂の中間テストの成績が発表された。88点。まぁ,進級には問題なさそうだ。それにしてもあれだけボロボロだった「話し」試験の成績が20点中19点とは……。友人に話したら「ゲタはかせてるんだろ」と言われた。点数が高いに越したことはないが,予想以上に高い点数をつけられると,語学堂を疑ってしまうばかりか,自分の実力が不安になってしまう。
朝から口内炎がますます悪化。食事のたびに実に痛い。韓国で口内炎は致命的である。辛い食べ物を避けていたら,栄養失調になってしまう(苦笑)。ただ,韓国にきてキムチをもりもり食べるようになったら,不思議と口内炎の直りが早くなった気がする。これも生体の環境適応というヤツか。
帰りに学生室によると,いつもどおり学生室ではみんなが歌を合唱している。メイデーの風船を作っているやつもいる。本当に「濃い」連中だ。総合図書館によって帰宅。最近ルームメイトとあまり会話をしていない。生活リズムがあまりあっていないせいだ。お互い,パソコン(あるいは机)の前で勉強していることが多くなってきた。中間試験が近いせいかな。
2001/04/17 遅刻常習犯。
語学堂は午後1時に終わる。しかし,次の授業は午後1時から始まる。こんな時間割を組んだ自分が悪いんだが,授業にはいつも30分程度遅れて行くことになる。ソウル大の学生は非常に授業を重視していて(授業中に先生が「休もうか」といっても生徒が拒否することがあったりする),授業中のムダ話はほとんど見られず,遅刻・早退する学生もほとんどいないので,非常に入りづらい。予め先生に遅れることは言ってあるのだが……。
「ニューメディア論」は火曜日と木曜日に授業があるのだが,授業開始時に出席をとっている模様。いつも遅れていくので,出席簿にチェックしたことがほとんどない。一説によると,ソウル大の授業は3回以上欠席すると単位がこないらしい。別に学点(韓国でだかソウル大だけなのか知らないが,日本で言う「単位」のこと)は必要でないのだが,留学し,履修登録しておいてF評価というのはちょっとマズい気もする。日本に帰ってから説明しなきゃいけないんだろうなぁ。
2001/04/18 教保文庫へ。
毎週水曜日は午後の授業がない。S君がどうしても本の表紙のカラーコピーを取りたい(示威の写真が論文集の表紙になっていた)というので,まずは市庁前の「キンコーズ」(アメリカ資本のビジネスコンビニ)に行く。日本だとコンビニでカラーコピーがとれたりするが,韓国のコンビニにはコピー機すらない場合も多いのだ。そしてその後は近くの「教保文庫」。
帰りに,カンファムン(光花門)の東亜日報のメディアセンターの中に新しくできた「新聞博物館(PRESSIUM)」に寄る。S君曰く,アメリカの「ニュージアム(NEWSIUM)」のパクりだろうとのことだったが,いやいやどうして,まだ新しいせいもあって,なかなか展示物もキレイ。入場料3,000ウォンはやや高い気もするが,私立の博物館だし許せる範囲である。個人的にはなかなか面白かったが,扱うものが扱うだけに,韓国語が分からない人が来ても面白くないかもしれない。
入口で配っていた過去の新聞のレプリカを見ていると,1960年の明日の記事が載っていた。タイトルは「全首都の通りを揺るがす学生らの怒濤 各大学生約10萬名が合流 警察の暴力を貫いて突進又突進」。当時の独裁政権の長だったイスンマン(李承晩)大統領を追いやった「4・19学生革命」の記事だ。明日はソウル大周辺でも記念の行事が行われるとのこと。

ソウル大寄宿舎からの夜景。「町の明かりが見えたぞ!」「100万ウォンの夜景」。
2001/04/19 国会議事堂見学。
今日は午前の語学堂は休み。そのかわり,みんなそろって社会科見学である(懐かしい)。場所は「国会議事堂」。場所は,韓河に浮かぶ島「ヨイド(汝矣島)」の中。ヨイドには証券会社や銀行の高いビルが立ち並び,都会のビジネス街の雰囲気を醸し出している。また,ヨイド公園という非常に広い公園もあり,ここは桜の名所として有名。実は秘かに桜も期待していたのだが,すでに散ってしまった後だった。ザンネン。ソウル大ではまだ花が残っていたのになぁ(ソウル大は山の上にあるため,桜の時期も少し遅くなるようだ)。先週の日曜日にはあまりにも多くの人が花見に訪れたため,最寄りの駅の地下鉄のエスカレータが止まってしまったらしい。

ヨイド公園,一番左の建物がKBS本社(クリックすると拡大します)。

ヨイド公園入口付近。
国会議事堂見学は午後1時ころ終了。天気もよかったので,語学堂の仲間と昼間からビールをあおっていた。酔いが覚めたあとはふらっと教保文庫へ行って,日本語の新書を購入。この日は,寄宿舎に入寮までのステイ先のお父さんから国音コンサートに誘われていたので(しかも会場はヨイドのKBSホール)授業は休むことにして,再びヨイドへとんぼがえり。
ちょっと早く到着したので,コンサートが始まるまでの間,KBSの国楽管弦楽団の指揮者室で待たせてもらうことになった。KBSの裏口(出演者用玄関)からお父さんに案内されて入ると,廊下はあやしい衣裳を着た人であふれていた。そんなにかわいい(カッコイイ)わけではないし,あたかも「欽ちゃんの仮装大会」状態。しかし,楽屋らしき部屋のドアを見ると,歌手のみなさんの名前が書いてありました。さっき見かけた「仮装大会出場者」は実は歌手だったらしい(笑)。シャクラの姿も見かけたし,玄関の前に女子高生の列ができていたので,若者向けの歌番組の公開録画があったのだろう。それにしても,裏口玄関から2〜3メートルのところに,SESやらピンクルやら,まがりなりにも「売れっ子タレント」の楽屋があるところがなかなかすごい。玄関の警備もけっこういい加減だったし(玄関横のトイレに行って,指揮者室に戻るために一人で廊下を歩いていたけど,何も声をかけられなかった),タレント暗殺が起きても不思議じゃないぞ,こりゃぁ。
ソウル大の構内・周囲ではやはり「4・19学生革命」の記念行事が行われた模様。S君によれば,一応授業はあったものの,出席はとらないし,事実上休講みたいなものだったそうだ。この革命で犠牲となったソウル大生のお墓には(構内にあるそうです),各学部長の名前の花が供えられていたとのこと。ひょっとしたら,この行事の様子を外国人に見せて,韓国のイメージが悪くなるのを防ぐために,今日の語学堂の授業は国会議事堂見学だったんじゃないか? なんて勘ぐってしまうボクは腹黒いでしょうか? ちなみにこの「4・19学生革命」に関するホームページもあるようなので,興味のある方はご覧ください。その名も,「http://www.419revolution.or.kr」。
夜遅くソウル大の寄宿舎に帰ってみると,売店の前の芝生で学生が数人たまって何かやっている。何をやっているのだろうと思ってのぞいてみると,ファトゥ(花札)だった……。話に聞いたことはあったが,韓国人は本当に花札が好きなのか……。っていうか,夜中の12時に大学の構内で花札やるなよ(苦笑)。
2001/04/20 3日連続「教保文庫」。
歴史学会に入ったのはいいが,あまりにも韓国市を知らない。ということで,山川出版社の『朝鮮史』を買いに3日連続教保文庫。秘かにソウル大学からは遠いので,毎日行っているとだんだんウザくなってくる。帰ってみると東大から成績表が届いている。試験に寝坊してしまった1科目以外は「優」が来ている。よしよし。ちなみに,同封されていた東大の広報誌の総長対談の相手は在日韓国大使。ある意味,非常にタイムリーな人と対談したもんだ。