プサン(釜山)旅行記 ・ テジョン(大田)旅行記

 2002/08/15 友人の結婚式のために旅立つ。

 よりによって,留学終了後の訪韓の日が08月15日。言わずもがな,韓国の独立記念日である。でも,今回の訪韓目的はそういう政治的なイベントを体験することではない。留学時代に親しかった友人(日本人男性)が,韓国人女性とプサンで結婚式を挙げるというのだ。いわゆる国際結婚である。もちろんお客さんは日本からもやってくるし,韓国からもやってくる。当然,新郎新婦は韓国語も日本語も達者なのだが,司会者もタモリの4カ国語麻雀よろしく,韓国語と日本語のひとり吹き替えで式を進行せねばならない。そこで,僕の韓国語の実力を買われて,その結婚式の席で司会を任されたというわけである。とはいっても,結婚式の司会だけのために韓国に行くのももったいないので,一旦ソウルに向かい,セマウル号で4時間半をかけてプサンに向かい,プサンからソウルへ戻ると途中で,友人のいるテジョン(大田)へ向かうことにした。


夏に韓国に行くと必ず食べるパッピンス。
かき氷の上に,果物,あんこ,アイスクリーム,フルーツ,お餅が乗っています。
ヨンサン(龍山)のグランドコーヒーショップにて。

 まずはインチョン(仁川)空港から先輩の日本人留学生のお宅へ向かい,ヨンサンへいってキーボードカバーや映画のVCDを購入した。行動パターンは日本での行動パターンとほとんど変わらないのだが,貨幣単位がウォンであることと,話しているのが韓国語なので「ここは韓国だ」という自覚は一応ある。


ヨンサン駅近くの交通案内板。
こんなに×が多かったらどう進んでいいのか分からないよ(苦笑)

地下鉄1号線のヨンサン駅と連結されている「ターミナル電子ショッピング」。
小さなお店がテナントを出して,少し雑然としている。

 2002/08/16 大学と図書館。

 一応,卒業論文向けの資料蒐集もするつもりだったので,この日はソウル大留学時代にお世話になった先生にアドヴァイスをいただいたり,図書館でめぼしい資料をコピーしたり,普通の大学生と同じような生活を送っていました。夕方は留学時代にいろいろとお世話になった方の家に招かれ,一緒に夕食を食べた。同じ学科の韓国人留学生のご両親のお宅なのだが,本人はアメリカに留学中で会えなかった。残念。


地下鉄3号線の教大駅。訓民正音が彫り込まれています。

 2002/08/17 プサンへ向けて出発。

 当初の目的である結婚式の司会をするためにプサンにセマウル号(電車ではなく,ディーゼルで走る汽車)で出発。プサンに行くのは初めてではないので。それほどは緊張はしない。駅の中でお腹が空いたので,お弁当を買って食べてみた。一種類しかなかったので迷うことはなかったし,おかずの種類も多くてそれなりに美味しかったのだが(価格は5,000ウォン),青とうがらしが丸ごと一本というのはインパクトが強かった。


汽車の中で買ったお弁当。


ちなみに,プサンの場所はここ。

 プサンに到着してから,少し時間があったので,プサン国際映画祭が開かれる「PIFF広場」に行ったりした。映画「チング」に出てくる映画館が,まさにそのPIFF広場の中心に位置するプサン劇場なのである。


プサン劇場。

 翌日が結婚式本番なので,新婦(韓国人)のご実家で,両家のご両親と挨拶を交わし,結婚式本番の打ち合わせ。そういえば,これまで普通の客として結婚式に出席したことがないような気がする。

 2002/08/18 結婚式当日。

 朝,6時頃に宿舎(新婦のご実家)を出て結婚式場に向かう。基本的に司会者は司会だけをすればいいのだが,新郎新婦の気付けや化粧なんかにも付き合って,式場の人とも打ち合わせ(しかも結婚式開始10分前)。式次第が書かれた小さいメモだけを渡されて「結婚式の司会はお得意でしょう」なんて言われてあしらわれてしまったんだから大変だ。こういう時に備えて,韓国にくる前に,結婚式の司会の台詞集のようなものをインターネットで探しておいて本当によかったと思った。

 韓国の結婚式はあっさりしていて,新郎新婦の入場があり,チュレ(主禮,主賓のようなもの)がチュレサ(主禮辞,訓辞みたいなもの)と結婚宣言を述べたらほとんど終わり。その後,お客さんは式場の横にあるビュフェスタイルの食堂でめいめいに食事を摂る。新郎林婦と両家の両親は,式が終わると,式場の横に位置するペベク室に向かう。ペベク(幣帛)とは昔から伝わる,夫婦の契を両家の両親が認めるという意味を持つ儀式である。そしてその儀式が終わり,衣装も改良韓服(韓国の伝統衣装を現代風にアレンジしたもの)に着替えて食堂に行き,食事を終えてレストランを出ていくお客さんにご挨拶を差し上げるわけである。


これがペベクの儀式。手前の後ろ向きの二人が新郎新婦。

 しかもそのチュレが新婦の恩師である兼若先生(韓国語学習者なら有名)だったので,韓国語を話す時に妙に緊張してしまった。でも,いい経験にはなったと思う。2カ国語で結婚式の司会をやるってことは,それほど頻繁にあることではないからね。

 結婚式が終わった後は,時間があったので,車で1時間ほどのところにある有名なお寺,トンドサ(通度寺)を見物した。新郎新婦はいかにも韓国人的な服(改良韓服)を着ていたので,ちょうど出くわした外国人観光客に写真を撮られまくっていた。


新郎新婦+僕。

 2002/08/19-20 先生と会ったり,友人と会ったり。

 この2日間は,市内で先生と会って指導を受けたり,丁度プサンに戻っていたサンウと会ったりして,市内をふらふらと彷徨っていた。


以前のプサンの中心繁華街,ナンポドン(南浦洞)

新郎新婦+僕。

 2002/08/21 プサンからテジョンへ。

 今日はプサンからテジョン(大田)へ向かう。テジョンにも友人がいるからだ。その友人の名前はキム・プジェ(金芙材)さん。北海道大学にチュンナム(忠南)大学から交換留学生として留学していた時に知り合った。


テジョンは意外とソウルに近いんです。

 まず,新婦のご実家から一番近いグポ(亀浦)駅からセマウル号に乗る。朝食代わりに牛乳(もちろんプサン牛乳)とシッケ(甘酒のようなもの)をいただく。


ちょっと地味なグポ駅。


左がプサン牛乳,右がシッケ。


駅の出発案内板もレトロ。

 そしてセマウル号に揺られること2時間半,やっとテジョン駅に到着である。こじんまりとした地方都市の雰囲気が漂うが,韓国の第3の行政首都・そして科学技術都市なので,市内には政府庁舎や研究所が建ち並んでいる。


テジョン駅前の通りの様子。

 荷物も重く,その日のうちにソウルへ戻らなければならなかったので,エキスポ公園(韓国でもエキスポをやったことがあることはご存知でしょうか)へ向かう。エキスポの会期が終わったからといって壊さずに,そのまま利用しているところがユニークといえばユニーク。施設の転用もしておらず,当時と変わらない(少し進化した)エキスポの模様を味わうことができる。ちなみに,荷物は公園横の観光案内所に預けました。


エキスポ公園はやららに広いですが,このモニュメントが目立ってました。

 会場には幼稚園の先生と幼稚園児(小学生だったかもしれない)が多くて,やや居心地が悪かったが,普通に楽しいのでテジョンで暇な時間を潰す時はエキスポ公園にどうぞ。ソウルまでは高速バスで戻った。

 2002/08/22 ソウルへ戻る。

 ソウルではやはり本のコピーやら資料蒐集やらで忙しい。こっそりソウル大の寄宿舎に泊まったのだが(本当は禁止されている)誰にも気付かれなかったのが幸いか。寄宿舎食堂では朝食を安く食べられるので嬉しい。


こんな感じの朝食です。これで2,500ウォンだったかな。

 2002/08/23 ワールドカップ競技場。

 すっかり試合の終わったワールドカップ競技場を見物。入場料を若干とられた。もっと大きなものだと思っていたのだが,予想よりもこぢんまりとした印象を受ける。特に面白いものないので,パネルや展示物をあっさりと見て帰ってしまった。


広く見えるけど,これが意外と狭いんだな。

 2002/08/24 帰国。

 成田空港へ疲労困憊で帰国。今度はもっと時間に余裕をもったスケジュールで訪韓しようと心に決めた。