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コンジュ(公州)旅行記
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2004/04/12 今回は資料を探すぞ!
大学院修士2年目となる今年は,国会図書館・国立中央図書館・ソウル大図書館を回って文献を探す旅にしようと決意。もちろん,予め電話や電子メールで,先生や通信企業の担当者に会うことも約束済み。かなりの過密スケジュールに耐えられるか不安だけど,ともかくもインチョン(仁川)空港に向けて出発。
インチョン空港からは市内への連絡バスに乗って移動。大学の学部時代の友人のご実家にお世話になりました。お宅がバス停から近いのでものすごく便利でした。到着するや否や,お母さまと末っ子(娘さん)が通う塾の先生たちとの集まりの席に参加。僕を紹介してくれたけど,塾の先生はきっと気まずかったに違いない。だって僕とは何のかかわりもないんだから……。それでも話しかけてくれる韓国人のフレンドリーさに感謝。
あと,韓国のCD通販業者に頼んでおいたCDも無事に受け取って置いてくださいました。後日,本や論文と一緒に送ろうっと。
2004/04/13 いきなり過密スケジュール。
まず,朝早くお宅を飛び出して,ソウル大の図書館へ。お宅が地下鉄2号線(緑)のホンデイプク(弘大入口)駅に近いので,ソウルデイプク(ソウル大入口)駅までは乗り換えなしで行ける。図書館のコンピュータルームでこれまでの学位論文(修士・博士論文は全て電子書類化されています)を検索して,めぼしい論文を出力。さすがにその場で読める量ではないので全てファイルをネットにアップしておいた。その後,行政大学院に通う友人のサンウと一緒に昼食。学内食堂なので大して美味しくはないんだけど,懐かしい味。その後,留学時代にお世話になったソ・イジョン教授に時間を割いていただいて面談。貴重なご意見をいただきました。
夜は,昨年,ソウル大から東大に交換留学生としてきていたユ・ブルラン君と,現在,東大からソウル大に留学中の堀本さんと一緒に,寄宿舎の休憩室でダベって,学生街に行ってチムタクを食べる。元々は安東の伝統料理なんだけど,鶏肉を,春雨・ジャガイモやニンジンなどの野菜・とうがらしと一緒に醤油ベースのタレに入れて蒸した料理で,なかなかボリュームがある。それを食べた後は地下鉄に乗ってクロデジタルダンチ(九老デジタル団地)駅のそばにあるEマートという大型スーパーに。外国のスーパーって見ているだけでも楽しいんだよね。そこで日本に持ち帰るお土産(といっても食べ物系だけど)を購入。駅で堀本さんとは別れ,ブルラン君とは一緒に帰宅。お世話になっているお宅と,ブルラン君の家はすごく近かったことが判明。

ソウルの市内バス。これが市民の主な足。

ソウル大学でも桜が満開でした。
2004/04/14 やはり図書館。
せっかくお宅に近いので,弘益大学(略して弘大・ホンデ)の図書館ものぞいてみる。部外者が大学に入るのはいつものことだけど緊張するね。ホンデは美術・芸術分野で高い評価を得ている私立大学なので,デザイン的な側面から僕の研究分野を扱った論文はないかと探してみた。ここの図書館,部外者も利用可能なんだけど,プリンタが使いにくい。ソウル大と違って紙は自分で準備しないといけないので……。大した収穫もないまま,一旦お宅に資料をおいて,今度は市内の書店と国会図書館へ向かう。
書店はいつものように2店をハシゴ。めぼしい本を購入。国会図書館は行き慣れているのでもうお手のもの。まだ電子化されていない学位論文などを急いでコピーし,急いで国立国楽院へと向かう。資料をお宅に置きに行く時間もなかったので,紙がぎっしり詰まった袋を持って地下鉄に乗り込む。
日記でも何回か書いたけど,お世話になっているお宅のお父さまはKBS国楽管弦楽団の指揮者。その定期コンサートが国立国楽院であるのである。ちなみに「国楽」ってのは「韓国古来からの音楽」って意味で,日本でいうと雅楽に該当するのかな(自信なし)。そこで音楽を鑑賞して(こういうコンサートもたまにはいいものです),夕食を食べて帰宅。密度の高い一日であった。すでに披露困憊である。
2004/04/15 国会議員総選挙。
今日は平日だけど休み。なぜなら国会議員の総選挙だから。日本のように日曜日に投票日を合わせるんじゃなくて,投票日を休みにしてしまうと言う逆転の発想。それがいいのか,悪いのかは分からないけど,ソウル市内は完全に休日の雰囲気。

ソウルの地下鉄1号線の様子。

車内はこんな雰囲気です。
せっかくなので,留学時代の友人と投票所へ行ってみる。見物しようと中に入ったら監視員に逮捕されました。いろいろと言い訳をして何とか解放されて,その他の友人と一緒にハンガン(漢江)に浮く島にあるヨイド公園へ。そこの広場でローラーブレードの貸し出しをしていたので,そこで借りて(疲れているにも拘わらず)年甲斐もなくはしゃぐ。

ヨイド公園にて友人たちと。
その後,重たい体を引きずりながら再び市内の書店へ。少しだけ本を買い足す。夜は家で選挙の開票速報を見ていたのだが,なんと! プサン(釜山)の東亜大学でお世話になっていた先生が当選してるじゃないですか! それで,昨日電話した時に「明日まではすごく忙しいけど,その後は暇になるか,もっと忙しくなるか分からない」といってたのか……と納得。知り合いが国会議員,なかなかありえない展開かも。
2004/04/16 マジで聞いてないっすよ。
本も資料もCDもだいぶ溜まってきたので,近くにある郵便取扱所から小包で発送。かならず局内か近くに梱包をしてくれる業者があるので,とっても便利だ。そしてソウル駅にいって,4月に開通したばかりの高速鉄道(KTX,Korea Train eXpressの略)の切符を購入。せっかくなので(最高速度は300キロで,日本の新幹線よりも速い)乗ってみたかったし,テジョンに住んでいるプジェさんにも会いたかったし。

これが新しいソウル駅。

こちらの古いソウル駅は文化財として保存するらしい。
この時は駅内部は浮浪者の溜まり場になってたけど。
午後からは,東大での学部時代にもお世話になったキム・ヨンジャク(金榮作)先生のいらっしゃる国民(クンミン)大学へ。先生と久しぶりに会うだけのつもりだったのだが,先生の研究室で話していると,在韓日本大使館の公使の方が研究室へいらっしゃるではありませんか。思わぬ展開に先生に尋ねたところ「今日は『日本人から見た韓国総選挙』というテーマで日本学コロキアムをするので,パネリストとして参加しなさい」とのお言葉が。心のなかで「マジかよ〜」と叫びつつも,出席者は全員日本学専攻の先生や学生なので,日本語でもいいと言われて安心……できない。韓国の政治にはそれほど詳しくはないからだ。
で,実際にコロキアムが始まってみると「では,最初に東大の坂崎くんから,今回の総選挙の感想について『韓国語』でお話しいただきます」とのセリフが。日本でもKBSのニュースを見たり,新聞を読んだり,昨日,深夜まで選挙速報を見ていたことが幸いして,何とか30分ほど感想を韓国語で述べる(ちょっと自己陶酔モード)。そこで,国民大学に留学中の日本人と友人になったり,いろいろな収穫があった。その後の食事会には何と国民大学の総長も参加。目の前にお座りになっていたので「どなたですか」と失礼千万な質問をしてしまいましたとさ。そこからお宅へはバスで帰宅。
2004/04/17 友人と。
ちょっと疲れが溜まってきたので,今日は友人とダベることにする。昼ごろ,最初に韓国へ行った時に市内を案内してくれた蘇真宝(ソ・ジニョン)ヌナ(お姉さん:男がちょっと年上の女性を呼ぶ時に使う呼称)とその彼氏がソウル市内の隠れ家的なティーハウスとお寺を案内してくれた。
その後,前回もあったトンデモン(東大門)で働いているソンジョン(善静)ヌナとムンギョンと一緒に,インサドン(仁寺洞)にあるお茶屋さんでダベる。そして夜は,その2人とソンジョンヌナの婚約者と一緒に夕食。

真ん中がソンジョンヌナ,右がムンギョン。

ティーハウスの屋上にて。グラスに入っているのは花梨茶,手前のは水晶菓。
2004/04/18 再びテジョンへ,そしてコンジュ(公州)へ。
今日は朝からソウル駅に向かい,開通したばかりのKTXに乗ってテジョンに向かい,そこからバスでコンジュ(公州)の山寺へ向かう日だ。KTXに乗るとソウルからテジョンまでがたったの1時間。料金は高いけど,それだけ早ければ当然かも。ただ,フランスのTGVの技術を応用しているので,電動車と客車が別なのと,既存の線路を活用する区間があるために電車を軽くしなければならず,ちょっと車内は狭いし,椅子を進行方向に回転できない。各客車の中央に小さいテーブルがあり,座席番号01番〜09番はプサン向き,10番〜18番はソウル向きで固定されている。グリーン車に該当する「特室」は回転できるらしいけど。(しかも12番と13番の席の間は1メートルも空いていないため,向かい合っていなければならずに相当気まずい。)

これが時速300キロで韓国を疾走するKTX。

KTX乗り場へと向かうソウル駅構内。近代的。

これが切符。裏には磁気のラインが入っていて,自動改札を通ります。
テジョンに無事に到着し,そこからバスでコンジュへ向かう。コンジュにはトンハクサという有名なお寺があるので,それを見物して,一緒に昼食を食べる。その後,テジョン駅までバスで戻る。KTXの発車まで曖昧な時間が残ってしまったので,駅構内の喫茶店でタベる。昔だったら,テジョンとはいえども日帰旅行は難しかっただろうなあ。

コンジュはテジョンの本当に近く。バスで30分〜45分くらい。

トンハクサにて。
そしてソウル駅からそのままアプクジョンへ向かう。昨年,日本に「訪問団」として日本にやってきた(そして都内を僕が案内した)メンバーの中で,ソウル近郊に住んでいる人が集まってくれていたからだ。ソジュ(焼酎)ではなく,軽くビールを飲みながら楽しい時間を過ごした。
2004/04/19 友人と連続して会う。
久しぶりのソウルなので,会いたい友人も多い。この日は2時間おきに6人と会って話をした。毎回コーヒーやらサイダーやらを一緒に飲んで話をしていた関係で,お腹がガボガボに。夜はその友人の中の一人とオサムブルゴキを食べた。オサムはオジンゴ(イカ)+サムギョプサル(豚のバラ肉)の合成語で,野菜などと一緒にそれを辛く炒めて食べる料理。ちょっとこの時,流行っていた。
2004/04/20 映画鑑賞。
韓国に行ったら映画鑑賞は欠かせません。僕の趣味の双璧をなすのが韓国映画と韓国音楽。この日は吟味を重ねて2本を鑑賞。『犯罪の再構成』と『ブラザーフッド』。『ブラザーフッド』は上映時間が長かった上にちょっとグロい映画だったので,見てて疲れた。普通は映画鑑賞料は7,000ウォン(土休日は8,000ウォン,平日の早朝は4,000ウォン)なのだけど,『ブラザーフッド』は「もう1回見よう運動」中だったために3,000ウォンで鑑賞できた。夜はサンウとその高校時代の後輩,ホンユンと一緒に焼き肉(久しぶりに牛肉の焼き肉)。
2003/04/21 先生と面談。
昼食をとりながら,トクソン女子大学の先生と論文とか研究について話す。あとは市内をふらふらと散歩。

市内を歩いていたら労働運動に遭遇。
2004/04/22 休日。
いろいろと動いて疲れてしまったので,今日は休養日。市内(といっても近所だけど)をのんびりとふらつく。
2003/04/23 通信企業のDaum社にインタビュー。
インタビュー内容はかなり一般的だったんだけど,韓国の通信企業(ポータルサイト)最大手のDaum(ダウム・次の意味)社に行って,担当者とインタビュー。IT企業にはありがちなんだけど,社内はあまり整理されていなくて,よく言えば自由,悪く言えば雑然とした印象を受けた。これからも研究の過程でお世話になるので,きちんとご挨拶。
2003/04/24 帰国。
インチョンまで行くのが遠いので,今回はキンポ(金浦)空港から羽田空港のチケットを取った。少し高いけど,移動するには便利だからね。今回は期間も長く,休養日もあったので比較的ではあるが余裕のある韓国滞在となった。