[出前]

 日記でも書いたが,ソウル大生はよく出前をとる。今日はその出前の代表的なメニューを紹介したいと思う。韓国にきて,ミョンドンなんかで買い物して,ピビンバ食べてるだけでは,絶対に出会わないだろうというメニューだ。

 

 その1:チャジャンミョン。

 まず紹介したいのはチャジャンミョン。日本式に言えばジャージャー麺だ。一応,中華料理という扱いを受けており,「正統中華料理」と名前のついた料理店が出前をしているのだが,日本におけるカレーライスのごとく,かなりコリアナイズされており,すでに韓国料理といっても過言ではないだろう。

 口では説明しにくいので,まずは写真を見ていただきたい。ジャハウォンという店から出前を取ったチャジャンミョンである。


チャジャンミョン全景


チャジャンミョン拡大図

 見た目はラーメンのようだが非常に柔らかく,ウドンのような食感の麺に,どろりとした黒色の「あん」がかかっている。「あん」の味は「ミソからウマミと塩味を減らしたらこんな感じかな」といった味。要するに豆のペーストだ。具は,細かく刻んだタマネギと人参,豚の挽き肉,そしてトッピングとしてコーンとグリーンピース。見た目は味が濃そうだが,思ったよりは味は濃くない。ただ,かなり油こっく,全部食べるとあとから気分が悪くなる。

 また,チャジャンミョンは非常に麺類の中では人気があるため,カップラーメンともなっている(日本の某カップ焼きそばのように,お湯切りが必要だけどね)。


農心から発売されている「四川チャジャン(定価1,100ウォン)」

 その2:チャンポン

 チャジャンミョンと人気を二分する中華料理系の麺類がチャンポンである。といっても,日本の「長崎ちゃんぽん」を想像してはいけない。言葉そのものは日本から入った言葉らしいが,ここは韓国。スープは真っ赤である。具は豚肉,イカ,キャベツ,人参,タマネギ,練り物などなど「長崎ちゃんぽん」と変わらない。麺そのものはチャジャンミョンと同じものを使っているのではないかと思われる。食べてみると分かるが,スープが非常に辛い。一口目を勢いよくすするとむせるほどである。しかしながら,上のチャジャンミョンとほぼ同じ価格で(500ウォンこっちの方が高いかな)ありながら,野菜が(といってもほとんどタマネギのような気もするけど)たっぷり摂れてヘルシーな感じ(あくまでも「感じ」)である。

 


チャンポン全景


チャンポン拡大図

 その3:タンスユク

 これもかなりの人気メニューである。漢字で書くと「糖水肉」。豚肉や鳥肉のテンプラ(フリッター状)に,甘酸っぱい(でも甘さのほうが勝っている),やや黄色みがかった透明のソースがかかっている食べ物である。ソースには人参とタマネギが入っていることが多いが,他の学生を見ているとほとんど残すようである。出前に限らず学生食堂でもたまに出るメニューだ。出前の場合は,テンプラがふやけてしまうのを防ぐためか,テンプラとソースが別々にやってくる場合が多いようである。

 ソウル大の学生諸君は,これを夜食に食べたりするのである(店によっては,先に紹介したチャジャンミョン徒セットになっていることもある)。うぅ,想像しただけで気分が悪くなりそうだ。次の日の朝,胃が持たれないのだろうか。

 その4:チキン

 チャジャンミョンや普通の料理を配達してくれるお店は,比較的早い時間に閉店してしまう。深夜おそくまで配達してくれる食事の代表が「ピザ」と「チキン」だ。ピザは日本でもよく食べられているし,「ピザハット」や「ドミノピザ」なんかも韓国にはあるので(もちろん名前をパクった店も多い,「ピザホット」とか),紹介しない。

 チキン。日本語訳すると,鳥肉。ちらっと見る限りでは「鶏もも肉のあぶり焼き」といった風情なのだが,これが非常に脂っこいらしい。実際に僕は出前で頼んだことはないのだが,他の人が食べているのを観察したり,S君が実際に頼んだときの話を聞くと,数人がかりで「取り組ま」なければ「征服」できない食べ物のようだ。もし頼んだら写真を載せようと思う。

 おわりに。

 ソウル大学は山の中。かなり市内から離れている。そのためソウル大の寄宿舎生は,夜中に寄宿舎売店のカップラーメン・冷凍食品,もしくは寄宿舎新館食堂のインスタントラーメン(辛ラーメン)以外のものを食べようと思ったら,出前に頼らざるを得ない。気軽に外食できない(物理的に)ソウル大の寄宿舎生にとって,出前は下界の食物を気軽に食べる,貴重な存在なのだ(ってなんちゅう終わり方や)。

 もし,また面白い出前メニューがあったら追記します。