[パクリ精神]

 韓国のお菓子を見ていると,どっかで見たことのあるデザイン(味はそうでもないのだが)をよく見かける。平たく言えば,有名な商品の「パクリ」だ。今回は売店やスーパーで見つけた「パクリ」菓子を特集しよう。ニセブランド品が多くでまわる(もちろん違法です)ことを考えれば,韓国ではまだまだ商標やブランドに関する意識が低いようだ。

 

 エントリー1:セウカン(エビセン)。

 味は悪くないが,日本のものよりも薄い感じ。合成色素や合成香料を全く使っていない点は好感が持てる。発売限である農心(有名な「辛ラーメン」もここの製品です)のホームページによると,発売開始は1971年12月(韓国最初のスナックだそうだ)とのこと。日本の「カ○ビー」とどちらが早いのだろうか……(どちらが先に製品を売りだしたかということと,パッケージをどっちがマネしたのかというのは関係ないけどね。発売当初とパッケージが変わっている可能性もあるわけだし。


少なくとも外袋はそっくりだ。


さらに中身も一緒だったりする(ひだひだのあたりとか)。

 エントリー2:キッカー。

 日記で一度登場させたが,あまりにもパクッているので,再び登場だ。ウエハースをチョコレートで包んだ「キッ○○ット」もどき。細長く割って食べるところは「キッ○○ット」そっくりだし,他のパクリ製品と較べて味のグレードも高い(つまり,「キッ○○ット」そのものだ)。こっそり売っているのかと思ったが,販売しているのは結構大きなスナック会社。ホームページにもばっちり載っている。


オモテはハングルでカモフラージュ(?)。


ウラで神髄発揮。

 エントリー3:TP。

 パクリ度合いは低いが,目を引く黄色のパッケージに茶色の大きなロゴ。「○&○s」をマネしたことは一目瞭然だ。当然,ピーナッツをチョコレートで包んだお菓子だ。味はそんなによくない。チョコレートの層が薄い上に,あまりチョコレートの味がしない。韓国のチョコレート系のお菓子って得てしてそうなんだけどね。


パクリ度は低いが,明らかに……。

 エントリー4:ペペロ。

 これぞ最強のパクリ菓子。しかも発売元はかの大企業ロッテ。誰が見ても「ポッ○ー」だ。まぁ,ポッキーのような「細長いビスケットをチョコでコーティングしたお菓子」は誰もが考えつくといえばそうなのだが……。日本では「江崎グ○コ」が「ポッ○ー」を発売しているので,さすがのロッテも日本では発売していない。代わりに「江崎グ○コ」製品が進出していない韓国では大々的に売っているようだ。さすがに(少なくともパッケージだけは)「パクッてないよ」ってイイワケはできないよねぇ……グリコさん。11月11日が「ペペロの日」という販売戦略も「ポッ○ー」だと一緒だぞ!


ペペロの外箱(ロッテ製菓ホームページより)

参考:ペペロの日の由来(ロッテ製菓ホームページより)

 1994年,プサンにいる女子高生らの間で,1の数字が4回重なる11月11日に友達にスマートでかわいくなるように,との意味でペペロを贈ったのが始まり! 年を重ねるにつれて次第に全国に広がり,今は全国的な行事として知られている。[翻訳は坂崎]

 エントリー5:カロリーバランス。

 エントリー4のペペロまででこのページはひとまず完成したことになっていたが,次々とこのテのお菓子が見つかるので,いくつか追加することにした。ペペロが最強のパクリ菓子だと思っていたが,さらに上を行く伏兵が存在していたのだ。その名も「Calorie Balance(製造:ヘテ製菓)」である。この商品名を聞いただけでもどの製品のパクリかなんとなく想像がついてしまうところがスゴイ。まずは製品外箱の写真をご覧ください。


製品の外箱。

 特徴的な山吹色の色使いといい,パッケージの表半分を埋め尽くす英語で書かれた栄養成分表示といい,これで「カロリーメ○ト」をパクッていないという言い訳はできまい。ご丁寧なことに,味までも本家を真似てチーズ味である。さっき夕食を食べたばかりなので別に食べたくはなかったが,中身の形状を確認するために開封してみた。そして,我々調査隊(いつからメンバーが増えたんだ)は言葉を失った。


ある意味衝撃映像。

 あのカロリーメ○トの特徴ともいえる穴あきの直方体のビスケットが登場したではないか! しかも外箱の中に小袋が2つ,さらに小袋の中にビスケットが2つという,製品構成まで全く一緒である。ここまでマネされるとあっぱれである。栄養補助食品という製品コンセプト(外箱には「BALANCED NUTRITION FOOD・特殊栄養食品」と堂々と書かれている),外箱のデザイン,味のみならず,少しくらいは工夫してもいいだろうと思われる製品そのものの形状までそのままそっくりマネするとは……。しかし,完全にカロリーメ○トと同じというわけではなかった。


製品の外箱裏面。

 1袋(つまり2本)のカロリーが165キロカロリー。確かカロリーメ○トは1本ちょうど100キロカロリーだったような気が……。せっかくなら栄養成分までそっくりマネして欲しかった。おそらく,栄養成分を全項目比較すれば違いがもっとはっきりとするんだろうが……。というわけで撮影は終わったので開けてしまった小袋をセロハンテープでとめてっと……。

 エントリー6:キャラメルコーンとピーナツ。

 こんどはオリオン製菓からのエントリー。その名も「キャラメルコーンとピーナッツ」。キャラメルコーンの中に,蜜をまぶした南京豆がミックスされているという菓子である。コーン菓子にいろいろなシーズニング(味付け)をほどこして売るというアイデアはどこの国にもあるだろうし,キャラメルという選択肢も比較的選ばれやすいだろうから,キャラメルコーンというアイデアそのものはパクリと決めつけることはできまい。しかし,製品のパッケージをパクルのはどうにはならないものか。しかも,菓子そのものの形や食感,味まで一緒のように感じられた。一度日本の「トウ○トキャラメルコーン」と食べくらべる価値はあると思う。


外袋。


外袋中央の円の中の写真。形まで一緒。

 エントリー7:ホットブレイク。

 こんどもオリオン製菓からのエントリー,「ホットブレイク」だ。外袋を見るだけではまったくマネっこと分からないが,封をあけ,一口かじると,どこかで味わったことのある風味が口に広がる。そう,頭の中に「お腹がすいたら〜〜」というキャッチフレーズが軽快なメロディーとともに流れるのだ。


製品外袋。


封を開けて,スッパリと切断してみた。

 多少(というかかなり)風味は劣るものの,ピーナッツとキャラメル,ヌガーをミルクチョコレートでコーティングしたというお菓子の形態は,明らかに「ス○ッカーズ」である。しかし,オリオン製菓だけを責めるわけにはいかない。他のメーカーも数社,似たようなお菓子を発売しているのだ。まぁ,外袋はオリジナルデザインっぽいし,味は(結果的に)ス○ッカーズとはちょっと違ったものになっているし,比較的マネっこ度合いは低いと言えよう。

 というわけで。

 韓国のパクリ(マネッコ)菓子,お楽しみいただけましたでしょうか。今後も面白いものが発見されたら,さらに随時追加したいと思います。